ストレスからくる心の病【うつ病に立ち向かうための治療】

男性

長い目で見ることが肝要

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再発率の高さ

うつ病をはじめとする精神疾患は従来のうつ病、あるいはうつ症状として一括りにされる傾向がありましたが研究が進み、知見が蓄積されるのに比例して徐々に疾患名を細かく分類されるようになりました。しかし、多くの精神疾患に共通する傾向もあります。その一つが再発率の高さです。しかも再発した精神疾患は治療する前の症状よりも重い症状となるケースも少なくはありません。だからこそうつ病をはじめとした精神疾患は治療を経て症状が出なくなったとしても、抗うつ剤の服用などといった治療をすぐに止めてしまうのではなく、定期的に精神科や心療内科に通院している間は症状が治まっても通院先の医師の指示に従って抗うつ剤の服用などの治療を行いましょう。また、定期的な抗うつ剤の服用と精神科や心療内科への通院が不要になった際も、季節の変わり目や最初に精神疾患を発症した季節は概して再発率が高まる傾向がありますので注意が必要なのです。また精神疾患の発症理由が仕事の多さなど物理的に取り除くこともできる代わりに、再び同じような負担がかかり得ることによるストレスである場合もあります。一旦症状が治まったからと言ってすぐに精神疾患を発症する前と同じ程度のストレスを与えてしまうと、再発率が大きく向上してしまいますので注意が必要です。このように、うつ病をはじめとした精神疾患の治療に際しては長い目で見て焦らず根治を目指すことが肝要なのです。

異なる疾患でも症状は類似

前途の通り精神疾患は以前とは異なり、うつ病や適応障害など疾患名が細かく分類される傾向が強まっています。というのも、症状や原因が似通った精神疾患であっても疾患ごとに適切な治療法が異なる場合があることが判明してきたからです。例えば適応障害の場合は治療の中心はカウンセリングとなります。また、適応障害をもたらしたストレスの原因が身近な人の死などのように取り除くことのできないものではなく、職場での仕事量の多さなど物理的に取り除くことが可能な場合にはまずそれらのストレスの要因を取り除きます。その上で精神症状や身体症状が酷い場合に対症療法として抗うつ剤を服用することはありますが、あくまで治療の中心はカウンセリングと可能な場合の環境調整なのです。一方でうつ病の場合は、抗うつ剤の定期的な服用がカウンセリングと共に治療法の中心となります。更に双極性障害の場合にはうつ病と同様に薬の服用が治療の中心となるものの治療の軸として服用する薬は気分安定剤で、抗うつ剤は重いうつ状態の場合以外は却って過度な躁状態を招きかねないため服用には気をつけねばならないのです。このように、精神疾患は異なる疾患でも似通った症状になるケースが多いのですが疾患ごとに適した治療法は異なりますので、精神疾患を患った際はきちんと具体的な疾患名を診断してもらった上で適切な治療を行うことが大切なのです。