ストレスからくる心の病【うつ病に立ち向かうための治療】

男性

無理をしないことです

微笑む女性

休みたいけど休めない

うつ病は治療の必要な病気であるという認識は最近になって広がってきました。日本のように勤勉であることや我慢することが美徳される国はうつ病にかかりやすい環境と言えます。「休んだら周りに迷惑がかかる」「自分だけがしんどいんじゃない」と思い無理を続け、治療しないことで悪化します。病院にかかるころには深刻な状況になっていることも少なくありません。うつ病の現れ方はさまざまです。寝ても食べても疲れが取れないまま何週間も過ぎていきます。そのうち何を食べても味を感じなくなり、食欲がなくなってきます。気持ちは落ち込んでやる気が出ず、学校や仕事へ行くのが億劫になります。無理やり気持ちを奮い立たせてそこへ向かいますがそのうちにそういう気持ちも持てなくなります。温厚な性格だった人がイライラすることが増えたり、絶望的なことばかり言うようになったりします。好きで続けていたことにも興味を示さず、周りを困惑させるようになります。集中力がなくなり物事がはかどらなくなります。以前の本人との違いに家族や同僚が気付いたら、まずはゆっくり休むことを勧めてみることです。

病院で治す病気なのです

不調が感じられても休養をとったり気分転換してケロッと治ってしまうようならうつ病ではありません。対処や周りの励ましで治るような病気ではないのです。発症には心の負担が大きく関係しています。人間関係によるストレス、親しい人との別れ、失業や退職で地位を失う虚しさなどがきっかけとなります。また結婚や出産など人生の転機、就職や引っ越しなど環境の変化でも発症することがあります。その人の性格も発症に関係していることがあります。真面目で神経質な人や几帳面で完璧主義な人に多いと言われます。学業や仕事面では役立つ性格ですが、誰にも悩みを相談せず独りで抱え込んでしまい心を病むことにつながります。また、明るく社交的に見える人も意外と抑うつの要素を持っていると言われます。これらの性格がうつ病に直結するかどうかは人それぞれです。治療は精神科・心療内科・メンタルヘルス科などで行われます。薬による治療では効果がゆっくりと現れます。あせったり勝手にやめたりしないようにしましょう。薬以外には認知療法や対人関係療法などの精神療法というものもあります。気長にしっかり治しましょう。