ストレスからくる心の病【うつ病に立ち向かうための治療】

男性

抗うつ薬が効かないときは

医者

血流や神経伝達物質に原因

うつ病には抗うつ薬が効果的だとされています。ところが、うつ病患者の中には抗うつ薬による治療を進めても症状に改善が見られず、長引くうつ状態に苦しむ人がいます。このようなケースは、通常のうつ病と区別して治療抵抗性うつ病と呼ばれています。治療抵抗性うつ病の定義は、2種類以上の抗うつ薬を必要とされる期間にわたって適切な量投与しても効果が見られないということです。必要な期間というのは抗うつ薬の種類によって多少変わりますが短くて4週間、長ければ8週間となっています。しかし、患者の中には抗うつ薬が効かないわけではなくて単に副作用がひどいために本来必要とされる量を服用できないという人もいます。このような場合には正確な意味での治療抵抗性うつ病とはいえないなど、判断には難しい点もあります。治療抵抗性うつ病の患者の脳の中では、正常な場合に比べて血流が悪くなっている箇所が見られます。また、海馬と呼ばれる部分が小さくなっている場合もあります。神経伝達物質であるドーパミンの不足が一因であるともいわれています。

高照度光療法とTMS

治療抵抗性うつ病とわかったときは抗うつ薬の種類を変えたり、量を増やしたりすることが必要になります。抗うつ薬の働きを促進する薬が加えられることもあります。ただ、そういった薬は副作用も強いことが多いので投与は注意しながら行われます。睡眠障害の治療法として高照度光療法というものがありますが、これは治療抵抗性うつ病にも効果があるといわれています。具体的には2500ルクスから10000ルクスまでの間で、1時間から2時間くらい光を照射するという方法です。効果の出方は人によって違いますが、1週間から2週間くらいで効果を実感する人が多いようです。この他に、TMSという治療法を採用している病院もあります。TMSとは経頭蓋磁気刺激のことです。アメリカやヨーロッパなどではすでに認可され広く治療が行われていますが、日本では未認可のため一部の病院で自由診療として受けることが可能です。ただ、16歳以上であること、てんかんの薬を服用していないことなど他にもいくつか適応条件が決められているので事前の問い合わせが必要です。